聞こえているのに聞き取れないAPD(聴覚情報処理障害)あるあると対処法

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最近SNSで見かけるな~わたしも同じだな~と思っていたところ・・・


思いのほか共感してくれたり、興味を持ってくれたフォロワーさんがいらっしゃったので、もうちょっと調べて記事にしてみることにしました。


自分の聴覚はどうも人とは違うらしいと気が付いたのは、大人になってから。


居酒屋の個室で、目の前の人よりも隣やもっと遠くの部屋から聞こえる会話内容で笑ってしまうわたしと、周りの会話が聞こえていない友人たち。

お店のBGMがうるさくて、口元に耳を寄せて何度も聞き直すわたしと、スムーズに会話できる友人たち。

外を走る車やエアコンの音が邪魔で、テレビの音を上げるわたしと音高すぎという夫。

家族や友人から「耳悪いんじゃないの?」「中耳炎?」と言われ、耳鼻科で検査しても聴力に問題はナシ。よく聴こえているらしい。

でも、頑張って聞き取ろうとしても、なんて言っているのかわからない・・・

APD(聴覚情報処理障害)はなぜ起きる?

いろいろなサイトで APD(聴覚情報処理障害) について調べてみたのですが、APDがなぜ起こるのかはまだよくわかっていないよう。

わたしはお医者さんではないので、はっきりとしていないことについて突っ込んだ話は控えますが


・聴力には問題がない


というのは共通しているようです。

また、大人にも子供にも起こり得る障害で、比較的新しい疾患概念のため認知度が低く

『理解されにくい』『気が付きにくい』という特徴があります。

病院へ行っても、『気にしすぎ』『なんともない』と言われた経験のある人も・・・

APD (聴覚情報処理障害) 人と違うと気付いたきっかけ

わたしはAPDの診断をうけたわけではないので、ぶっちゃけ「APDです」とは言えませんが、聴覚には問題ないものの

・聞き返しや聞き誤りの多さ
・必要な音だけを聞き取るのが困難
・早口や小声を聞き取るのが困難
・口頭で言われたことを忘れやすい
・聞きながらメモを取るのが困難

(これは発達障害にも多い)

など、APDと思われる症状が日常的にあります。

ここではどんなところで『わたしもAPDかも』と感じたのか、これまでの経験から書いていきます。

子供のAPDで起こり得ること

わたしが子供時代に『おかしい?』と感じていたのは2つ。

授業中にノートをとるのが困難だったこと。

聞くと書くが同時にできないため、聞きながら書き続けることができません。

娘に先生の話を聞きながら書けるか聞いたところ、「書いても聞こえるじゃん。普通にできるよ」と言われたのですが、授業内容を聞きながら手も動かすなんてわたしには天才としか思えません。

もうひとつは、「耳悪いんじゃないの?」と言われてきたこと。

聴力検査の結果は毎回気になったものですが、問題はなし。

『聞こえないのに?』と不思議でした。

子供のAPDでは、このようなことから学習が困難だったり、コミュニケーションがうまくいかないということに繋がることも。

家庭で気付きがあるとすると、『聴力に問題がないのにテレビの音が高くないと聞こえない』『聞き返しや聞き間違いが多い』ということでしょうか。

家電や家の外を走る車の音が邪魔になり、テレビの会話がうまく聞き取れないことがあります。

仕事を始めて気が付くAPD

ある年齢までは相手が何を言っているのかがわからなくても、周りの表情や空気に合わせて笑ったり相槌を打っておけば良かったので深く考えていませんでした。

時々リアクションを間違えて相手に『???』という顔をされたり、「聞こえた?」「耳悪いの?」と言われることはあるものの、聴力検査しても問題なし。

(今でも居酒屋さん行くとこんな感じです)

これが普通と思って生きていましたが・・・

仕事をするようになってから何を言っているのかわからないでは困る状況になり、聞き返しが増えるようになりました。

声が小さいとか周りが賑やかな場合は聞こえない理由が明確で、大きな声で話すようお願いしたり耳を口元に寄せて何とか乗り切ってきましたが

声は大きいのにまるで知らない外国語を聞いているように何度聞いてもわからない相手がいて、なぜこの人の話だけと悩んだことも。

しばらくは、ほかの人が通訳のような形で言い直すという異様な状態が続くことに。

周りが『早口が聞き取れないのでは?』ということに気付いて、外国語のように聞こえる場合は「ゆっくり話してください」とお願いすることになります 笑

それからは会話のやり取りがグッとスムーズになりました。


日本人なのに、おかしなやつと思ったでしょうね。。

また、聞いた言葉を時間差で理解することも多く、「今なんて言った??」と聞いた直後に理解したり、話を聞いた数秒後に返事やリアクションをするなどして「今頃!!?」と、驚かれることがあります。

いっこく堂さんの「声が遅れてやってくるよ」みたいな感じですね。

相手が言葉を発した瞬間はただの音で、自分の脳内で音を言葉に変える作業を行っているような状態です。通訳するような・・・

今は仕事をやめ、あまり周りを気にせず自分の速さで話したり返事をすることができるようになってきましたが

以前は『同じ速さでしゃべらなければ』『早く返事しなければ』

と焦って吃音がひどくなったり、思ってもいないようなことや的外れなことを言ってしまい、自宅に帰ってから後悔することが多かったです。

社交的だと言われる反面、会話に自信がなく、今でもコミュニケーションや話すことに苦手意識があります。

環境や話す相手によってはストレスなく良いテンポで会話することもできますよ。

日常で困るAPDの症状

家族含めコミュニケーションの難しさはありますが

(若い頃は誰にでも適当に合わせるのが当たり前だったので気になりませんでしたが、夫は早口な上に声が小さいので半分くらい何を言っているのかわかりません)

今日感じた不自由は

・レジで言われたことがわからない

これは記事を書いている期間だったから気付いたことですが、当たり前すぎてここまで思い付きませんでした。みんな同じだと思ってた。

音楽や人の出す複数の音で何を言っているのか全く分からず、口元に耳を寄せてもわからないことがほとんどです。

ほかに、電車やバスのアナウンスが走行時の音にかき消されて聞こえないのも不便です。雑音の中でアナウンスを聞き取るには、かなり集中して耳を傾ける必要があります。

他のお客さんにここはどこかと聞いたり、周りをキョロキョロ見渡したり、部分的に聞こえたことから予想して行動することが多いです。

発達障害により聞こえない可能性も

この記事を書く上で、わたしの場合はADHD(注意欠如多動性障害)があるので、APDとの見分けが必要と考えましたが・・・

TwitterなどでAPDのかたのプロフィールを覗いてみると、同じくADHDやADD (注意欠如障害)、ASD(自閉症スペクトラム) などを抱えている人が多いように見受けられました。

ADHDの特徴:注意欠陥・多動性障害(ADHD)とはどんな病気?


ASDの特徴:大人のASD(自閉症スペクトラム、アスペルガー症候群・広汎性発達障害など

その関係性について調べてみると、APDを主訴とした患者の成人・小児どちらも背景要因として半数以上にADHDやADD、ASDなどの発達障害を抱えていたという論文を見つけました。

(他に、脳損傷、発達障害、精神障害なども認められたそうです)

小渕千絵
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjlp/56/4/56_301/_pdf

こちらの書籍でわかりやすく説明されています。

(APDの原因やメカニズム、どんな障害かが書かれています)


下の書籍は上のものより詳細で、医療関係者や研究者向けとなるような専門的な内容になります。


APDが『聴覚に問題がないのに聞き取りが難しい障害』と定義付けるのであれば

ASDであれば
(詳しくないので的外れかもしれませんが)

・例え話の理解が難しい

ADD/ADHDであれば

・注意力散漫
・相手の話に割り込む
・長時間集中して話を聞けない

など、コミュニケーションの問題や話を聞いていない(集中して聞けない)状態も、 『聴覚に問題ないのに聞き取りが難しいこと』 になりますね。

ただ

・集中しても言葉として聞き取れない
・声を言葉として理解できない

状態は、これらとはまた違うものとわたしは感じますが・・・

(必死で聞いても聞き取れないので)

どこからどこまでがAPDとするのかはハッキリと定義付けられていないようなので、研究者や医師によっても診断は変わりそうです。

APDの対処法

SNSの投稿を参考にAPD特有の悩みと対処法を紹介します。

電話が苦手

APDを知らない場合、『なんとなく電話が苦手』となってしまうと思うのですが・・・

相手が賑やかな環境(人込みや屋外)にいる場合と自分が賑やかな環境にいる場合で、雑音と声を聞き分けることが困難になること

聴覚的記憶が難しい上に、メモをとりながら話を聞くのが困難なため『 電話が苦手 』と感じるAPDは多いようです。 (これは発達障害にも多い)

対応策としては

・屋内の静かな環境で話す
(風や車の音も邪魔になります)
・専用のメモ用紙を作成

選択肢とチェック項目を記載したメモを用意しておけば、文字を書くことなくチェックを入れるだけで済みます。

Googleで画像を検索
会社 電話 メモ テンプレート

こちらが参考になるかな。

ほかに、テレワークで周囲の音が気になり集中できない、リモート会議や電話での通話が難しいという場合は

音波を利用しデジタルな処理で雑音を減らす『アクティブ・ノイズキャンセリングイヤホン』を使用する方法があります。

雑音のコントロール機能に優れたイヤホンです。


Bose QuietComfort Earbuds 参考価格:29,700円

ノイズキャンセリング&音質重視向け。機能は◎ですが、大きいです。


Apple(アップル) AirPods Pro 参考価格:27,779 円。Apple 製品が多いならこちらもありかと。

例えば、電話での通話中に周囲の雑音を軽減しつつ、イヤホンからダイレクトに相手の声を聞き取ることができます。

リモート会議や賑やかな場所、屋外での通話にピッタリです。

また、Bose QuietComfort Earbuds は音楽を再生していないときでも雑音の強さを調整可能で( AirPods Pro は調節不可)、騒音を軽減することができます。

設定によっては怖いくらい音がなくなるとの口コミも。

たくさんの音を拾ってしまうAPDは音に疲れてしまったり、周囲の雑音を消して集中するためにイヤホンで音楽を聴くことも多いと思いますが、そんなAPDを雑音のない世界に一瞬で導いてくれるのもこのイヤホンの特徴。

大きな音にしなくても雑音をカットして音楽が聴けるというのも魅力ですよね。

ただ、騒音を軽減しつつ人の声や電車のアナウンスは聞ける範囲にできるというクチコミは数時間探してみても1、2件ある程度。


子供には操作が難しそうというのと、APDの悩みである『雑音の中で声が聞き取りにくい』ことが解消される保証がないことを考えると、音楽を聴かない人にとっては少々コスパが悪いように思えます。

普段から通話やリモート会議、音楽視聴などでイヤホンを使用している方であれば、1度試してみる価値のあるお役立ちアイテムかなと思います。

(わたしは自宅での作業に集中するために購入を検討しています)

ノイズキャンセリングイヤホンを選ぶときは

●イヤホンの形や素材で物理的に雑音を減らすパッシブ・ノイズキャンセリングイヤホン

●自分側の雑音を減らしクリアに声を届ける cVc・ノイズキャンセリングイヤホン

● 音波を利用しデジタルな処理で周囲の雑音を減らす アクティブ・ノイズキャンセリング イヤホン

3種のノイズ・キャンセリングイヤホンがあり、APDのかたに役立つのは今回紹介したアクティブ・ノイズキャンセリング機能付きのものになります。他より高価なんです。。

『騒音を軽減しつつ人の声やアナウンスは聞こえる』機能に特化した耳栓についても調べましたので、こちらは後で紹介しますね。

子供の学校など学習での問題

聞く学習や聞きながら書く学習が難しいAPD。

学校のサポートがない場合、家庭で工夫してできることとしては

・予習で要点をまとめたノートを作っておき、授業中はそこに書き足していく

・塾やオンライン学習のように受け身な学習ではなく自主的な家庭学習の習慣をつける

・教科書と学校で配布されているワークを基礎として、家庭で用意した問題集や通信教育で学習する

というフォローの仕方があります。

この記事はADPに関する記事なので簡単な紹介になりますが・・・

公立小学校は宿題のほかに、自学ノートがおすすめです。

毎日見開き1~3ページで、ほとんど100点。全国学力テストも全問正解でした。


自主学習ノートのやり方はこちらが参考になります。

テスト前は範囲を重点的に、何もないときは興味のあることや苦手科目を学習します。


ワークは合う合わないがあるのでお子さんの個性に合わせて選んだり、一緒に見に行くのがおすすめです。

我が家では中学生の定期テスト対策で、ハイクラステストが役立ちました。

(詳しくは控えますが、APDがあっても塾なしで偏差値70前後は可能です)

特に理科・社会・国文法がおすすめで

国語、英語の長文は授業に沿っていないので受験や実力アップ向け。数学は地域のトップ高を目指すとなると、これだけでは問題数が足りないと思います。

ハイクラステスト
楽天市場/ヤフーショッピング/Amazon

それぞれの学力に合わせて段階的に学習でき、問題数も比較的多いです。間違えたところを繰り返し解き全問理解できるのが理想的です。

入試は地域の書店で買える公立高校の過去問や全国入試問題正解。

全国入試問題正解
楽天市場/ヤフーショッピング/Amazon


通信教育は合う合わないあると思いますが、公立小中や基礎を固めたいということであれば、スマイルゼミの細やかな学習サポートが役立つと思います。(タブレット学習でかさばらず弱点補強してくれます)

資料請求から詳しく内容チェックしてみてください。

◆スマイルゼミ◆中学生向け通信教育
◆スマイルゼミ◆小学生向け通信教育
◆スマイルゼミ◆幼児向け通信教育


高校入学後は情報収集のためにも塾に通うと安心かと。。

正直、教材よりもお子さんをよく観察、フォローし、やる気を引き出すことが重要になってくると思います。

何を言っているのかわからないとき

APDの悩みとして共通して大きいのは、日常で聞き返しが多いことだと思います。

聞き返すときは「もう1度お願いします」とか「何て言った?」と聞くと、同じ環境下で同じ言い方のまま返す人が多く、何度聞いてもわからない場合も。

声が小さい場合は
「もう少し大きな声でお願いします」

早口な場合は
「もう少しゆっくりと」

電話で周囲がうるさい場合は、可能であれば『メールに切り替えてもらう』『静かな環境でかけ直す』

など、具体的にお願いすると1度の聞き返しで済むようになります。

はじめは伝えにくいと思いますが、ミスや聞き直しは格段に減ります。お願いしやすい人からチャレンジしてみてください。

こちらでできる対策としては、ノイズキャンセル耳栓(デジタル耳栓)というものがあります。


参考価格:10,246円

APDで悩む人から長く支持されているのがキングジムの耳栓で、騒音を軽減しつつアナウンス、呼びかけ、着信音は聞こえるという特徴があるためこちらを紹介予定だったのですが・・・

Amazonや楽天市場のクチコミを見ていると人の声も聞こえなくなる、騒音はそれほど軽減されないと辛口評価が多かったので、ほかのものもチェックしてみました。


参考価格:8,980円

こちらの製品は騒音の軽減と聞こえのバランス面で高評価と見受けられ、 デザイン性も高くお値段もお買い得と感じました。

APDの程度と耳の形により合う合わないもあるのかなとは思いますが・・・

お子様で使用されている例もあるようですし、まずは自宅やお休みの日にお試ししてみて、調子が良いようであれば学校、職場と使用範囲を広げることで日常生活の悩みが大幅に軽減できるのではないかと思います。

家族とデパートやお祭りに行ったとき、飲み会、スーパーのレジ、自宅でテレビを見るときなど、さまざまなシーンで活躍しそうです。

APDは自分の個性を知ることで生きやすくなる

APDのある人は確かに『不便』ではありますが、APDの不便は何が原因で起こるのか理解できれば、自分なりの解決法や対処法も見付かります。

今のわたしは反応が遅くどんくさく見えるかもしれませんが、周りのペースに合わせて頭の整理がつかないうちに言葉にしていたあの頃よりも

相手の言ったことを理解してから正しく自分の気持ちを伝えられる今の自分のほうが好きです。

APDを知り上手に付き合うことで日常のストレスを減らし、パフォーマンスをあげていきましょう。

今回紹介したAPDに役立つおすすめのアイテム


参考価格:8,980円


実際にAPD対策に使用されている方の多いノイズキャンセリング耳栓は、周囲の騒音を軽減し、アナウンスや呼びかける声を聞き取りやすくする特徴があります。

まずは自宅で、次にお買い物で。日常生活でお試ししてみて効果が感じられ、抵抗がないようであれば、学校や職場と活用範囲を広げ多くの悩みが解消できるアイテムです。


Bose QuietComfort Earbuds 参考価格:29,700円

Bose QuietComfort Earbuds は周囲の雑音をコントロールし、電話での通話やテレワークでの聞き取りをスムーズにします。

音楽再生時は雑音をカット。小さな音でもクリアに聞き取ることができ、音楽を再生していないときでもノイズキャンセルすることができます。

音質、ノイズキャンセリングもトップレベルと評判の良いイヤホンです。


APDについてもっと詳しく知りたいという方は、APD研究の第一人者である小渕千絵さん著書をおすすめします。


こちらは上のものよりも詳細で、医療関係者や研究者向けとなるような専門的な内容になります。


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